ネズミ目(齧歯目)の動物たち
カピバラ
南米に生息する「世界最大のネズミ(齧歯目)」として有名で、
成獣の体長は100〜130cm、体重は50〜60kgに達します。
水辺の草原に住んでいて、危険が迫ると水中に逃げ込んで上手に
泳ぐといわれています。
モサっと間延びしたようなおおらかな風貌はキャラクター化され、
親しみを持って「カピバラさん」とさん付けで呼ばれています。
マーラ
アルゼンチン南部に生息し、Patagonian Hare(パタゴニアウサギ)
という別名をもつ大型の齧歯目です。モルモットに近縁ですが
ネズミの仲間というよりむしろウサギと小鹿をミックスした
ような姿をしています。
トビウサギ
ザイール、ケニアから南アフリカまでの乾燥地帯に生息する
ネズミとウサギとカンガルーをミックスしたような外見の
1属1種の珍獣です。夜行性で昼間は長いトンネル状の巣穴で
過ごし、日没後に活動的になります。
チンチラ
アンデス山麓に生息する齧歯目で、最上質の毛皮が採れること
から乱獲され絶滅の危機に瀕したため野生種はワシントン条約の
サイテスTに指定され保護されています
ペットとしてのチンチラは、
人工繁殖で順調に増え、様々な毛色も開発されて

マーモット
ポーランドから中国北部までのユーラシア大陸北部に生息する
プレーリードッグを巨大化したよう地上棲のリスで、体長が30〜
60cm、体重が3.5〜7kgほどあります。北方に生息するものは
1年のうち9ヶ月ほどを冬眠状態で過ごすといわれています。
プレーリードッグ
北米に生息する地上棲のリスで、人によく慣れることから人気の
あるペットですが、平成15年3月以降輸入禁止となり今では
あまり見かけなくなりました。
草原の地下に巣穴はりめぐらせ群れをなして生活し、巣穴の出口の
マウンドに背伸びをするように立ち上がる姿が印象的です。
シマリス
シベリアから北海道に至るユーラシア大陸北部に生息。
亜種にエゾシマリス、チョウセンシマリスなどがいます。
2005年9月から齧歯目の動物の輸入規制が厳しくなり
わずかに中国から繁殖個体が輸入されるのみとなりました。

オオミユビトビネズミ
アジアからアフリカの乾燥地帯に生息するトビネズミで、
エネルギー消費を少なく広範囲を移動できるように前肢が
極端に小さく後肢と尾が長いカンガルーを小型にしたような
体型をしています。
コミミビトビネズミ
パキスタンからアフガニスタンに至るバルチスタン地方の
乾燥地帯に生息する
500円玉ほどの大きさのトビネズミ。
2000年に初めて日本に紹介されて以来その可愛さに多くの
人が魅了され、ペットとしての人気も急上昇しましたが、
ここ数年は輸入がなく、在庫個体も最後の1匹のみです。
ネズミ(ラット)
ダイコクネズミとよばれる大型のネズミで、ドブネズミを
実験動物用に改良繁殖したものですが、人間に良く馴れる
ことから最近では欧米でペットとしても人気が出ています。
ハツカネズミ(マウス)のように臭いも気になりません。
カヤネズミ
イギリスを含むヨーロッパから日本・台湾を含むアジアまでの
旧世界に生息する
世界最小のネズミのひとつ。その名の通り
萱などが密生する場所に生息し地上1mほどのところに藁や
草で玉巣を作ります。立体的行動能力に優れ、長い尾を茎など
に巻きつけて体を支えることもできます。
ヨーロッパヤマネ
スウェーデンやフランスからソビエトにかけての雑木林や
二次林の茂みに棲息する金茶色の美しい被毛をもつ頭胴長
6〜9cmの
小型種。環境破壊で生息数は激減しています。
 英名は Common Dormouse, Hazel Mouse。
アフリカヤマネ
サハラ砂漠以南のアフリカ大陸の森林や岩場に棲息する
頭胴長7〜10cmのかなり小型のヤマネ。柔らかい毛が
密生した背部は淡い灰色で、腹部は白かクリーム色。
 動きは素早く樹上棲ですが地上に降りることもあります。